DON大腰筋です。ボンジュール!
さっそくですが、今回はトランペットやトロンボーンで「抜ける音、大きな音量、良い音色」で吹くための3つのコツについて書きます!
先生や先輩から「音聞こえないぞ~」「音の抜けが悪いぞ~」「音量もっと出して~」とか「すぐ唇がバテる人」「ロングトーンを人並みに伸ばせない」人いてませんか?
私も学生時代、音が聞こえない、音の抜けが悪いとよく言われました。
社会人になってからも良い音色で吹こうと思いこんでしまい、息がか細くなり楽器を鳴らせなくなったりもしました。
この文章を読んでおられる人は、音が抜けない、大きな音がでない、音色がよくないと悩んでいる人だと思います。
「抜ける音、大きな音量、良い音色」で吹きたくないですか?
ぜひ一読してください。新しい発見があると思います!
結論
私の結論は、「大量の息を力まずに吸って、力まずに吐く!!」です。
なぜなら、
1.大量に息を吸えないし吐けないので、楽器が振動せず、響かない
2.楽器が響かないから音が抜けない
3.音が抜けないから音量が小さく聞こえない。そもそも音色どころではない。
からです。
大量の息を力まずに吸って、力まずに吐くことができるようになると確実に楽器が振動し、楽器が響き、音が抜け、音色が良くなります。
するとより一層楽器を吹くのが楽しくなると思います!
では大量に息を吸うためにあなたは何を意識しますか?
腹筋を鍛える?肩を上げない?お腹に力を入れる?
よく耳にする言葉ですが、私はどれもあまりおすすめしません。
じゃあどうすればよいか?
大量の息を力まずに吸うには「コツ」が3つあるんです!!
大量の息を力まずに吸うための3つのコツ
1.肺の大きさを知る
2.腹式呼吸のやり方を知る
3.筋肉をゆるめて大量に息を吸えるようにする
肺の大きさを知る
そもそも肺ってどこにあってどんな大きさか知ってますか?
上の絵を見てください。
実は肺(ピンク)って上側は首の下の方(鎖骨の上)まであるんですよ!
下側は肋骨の一番下(12番)まであって、後ろ側は背骨の内側まであります。
自分の手で服の上から肺を触ってみてください。
思っていたより大きくないですか?
この肺に全部息が入ると思うとめちゃくちゃ吸えそうじゃないですか?
肺の上側が首の下まであるということは大量に吸うとここまで膨らみます。
「息を吸うときに肩を上げないように」と指導されている人もいてますが、人体の構造上、呼吸をした時に、自然に肩が上がるのは間違いではないのです。
肩が上がらないようにしようとして無理に抑えようとすると、体に不要な緊張を与えるのでよくありません。
無理に抑えず自然に吸いましょう。
また背骨の方まで肺があるので、前側だけでなく、横も後ろも膨らむんだよと意識をもってください。
では呼吸をしてみましょう。
右手を胸に当て、左手の甲を背中にあててください。
4秒ゆっくり吸って、4秒ゆっくり吐いてください。
胸も背中も膨らみましたか?
体を前に倒したり、後ろに倒して呼吸をしてください。
胸と背中が一番膨らむ位置があると思います。
前に倒しすぎるとお腹がつぶれてしまい、吸いにくくなると思います。(後の腹式呼吸に書きます。)
後ろに倒しすぎると腹筋(腹直筋)が固くなるので、内臓の行き場がなくなり、こちらも吸いにくくなると思います。
自分が一番吸える位置を確認して、覚えてくださいね!!
腹式呼吸のやり方を知る
あなたは腹式呼吸を、説明できますか?
お腹を膨らませる?
お腹に力を入れる?
吐くときはお腹をへっこめずにキープする?
腹筋鍛える?
と教えてもらったことがある人もいてると思いますが、私は的外れだと思います。
では腹式呼吸とは何か説明していきましょう!
腹式呼吸の原理は、息を吸うと肺が膨らみます。
肺が膨らむと横隔膜が下がります。
横隔膜が下がると元々そこにいてた内臓が行き場をなくしてお腹が膨らみます。
背中側は背骨があるので、内臓は前と横にしか行き場がないので、結果として勝手にお腹が膨らみます。
これが腹式呼吸の原理です。
だから無理にお腹を膨らませようとする必要はないんです!
息を吸った結果として、お腹が勝手に膨らむんです。これ大事です!
無理にお腹を膨らませようとすると、体に緊張が入り息が吸いにくくなるので、注意してください。
またお腹に力を入れるとお腹が前に膨らまないので、内臓が行き場をなくし息が吸いにくくなります。お腹に力はいれないでくださいね。
吐くときですが、
息を吐くと肺が小さくなります。
肺が小さくなると横隔膜が上がります。
横隔膜が上がると内臓が元々の位置に戻っていくのでお腹がへこみます。
吐くときはお腹をへっこめずにキープしようとすると体に緊張が入り、吐くのがぎこちなくなりますので、無理にへっこまないようにキープしなくてよいです。
腹筋だけをすると腹直筋が固くなるので、特に腹筋をする必要はないと思います。
筋肉をゆるめて大量に息を吸えるようにする
肺の大きさ、腹式呼吸のやり方はわかりましたか?
最後は呼吸に関係がある筋肉をゆるめる(ほぐす)ことと姿勢を改善して息を大量に吸えるようにしましょう!
ポイントは3つです。
1.肋間筋をゆるめる
2.大腰筋をゆるめる
3.骨盤を前傾させる
肋間筋をゆるめる
呼吸をする際に使う筋肉は肋間筋です。
肋骨と肋骨の間にある筋肉で、肋間筋が動くことで肺が膨らみます。
なので肋間筋が固くなると肺は膨らみにくくなり呼吸がしにくくなります。
では肋間筋をゆるめていきましょう。
下の動画の5分10秒から見てください。
いつもより息が吸いやすくないですか?
肋間筋がゆるまったことで肺が膨らみやすくなり、息が吸いやすくなったのです。
大腰筋をゆるめる
大腰筋が固いと内臓が前に押され、お腹がぽっこり前に出てしまいます。
そのため息を吸った時に内臓の行き場がなくなるので横隔膜が下がりにくくなり、息が吸いにくくなります。
大腰筋をゆるめるとお腹ぽっこりが解消されますので、さっそくゆるめていきましょう。
大腰筋をゆるめる方法はこちらを見てやってみて下さい。
もしくは下の動画を見て大腰筋をゆるめていきましょう。
これだけでは変化をあまり感じられないと思いますが、次の骨盤前傾への布石なのできっちり大腰筋をゆるめておきましょう。
腰痛にも効果があるのでおすすめです!
骨盤前傾
下のイラストの左側を見てください。
頭が前に出て、背骨のS字のラインが描けなくなっていますよね?
骨盤が後ろに倒れているのですが、これを骨盤が後傾しているといいます。
骨盤が後傾しているとお腹の長さが短くなっているのがわかりますか?
骨盤が後傾していることでお腹がつぶされ、内臓が移動するスペースがなくなり、息が吸いにくくなります。
右のイラストのように骨盤を前傾させて、お腹の容積を大きくし、内臓が自由に動けるスペースを確保して、腹式呼吸をしましょう。
大量の息が吸えるようになると思います。
先ほど大腰筋をゆるめたことで骨盤を前傾させやすくなっていると思いますので、
右のイラストをイメージして、骨盤を前傾させてください。
骨盤後傾の人で筋肉が固くなっている人は少し痛みが伴うかもしれません。
その場合は無理せず、もう一度大腰筋をゆるめましょう。
肺の膨らみ方が今まで以上に大きくなっていませんか?
また息が入る場所が変わっていませんか?
これが骨盤前傾の効果です。
姿勢はすぐに身につかないので、普段から骨盤前傾を意識しましょう。
腰痛にも効果がありますし(2回目笑)
DON大腰筋の意見
高校からの友人に演奏会の助っ人を頼まれ、8年ぶりにトロンボーンを吹いてみました。
体の使い方を学んだ今の方が8年前より音が鳴っているし、唇もバテにくくなったし、当時より確実にうまくなったと感じています。何より吹いていて楽しいです。
上に書いた内容を学生の時に知りたかったと本当に思いますね。
当時は気合と根性だけでしたからね。。。
まあそれも大切ですが、それだけでは上達できませんよね。
初心者の方だけでなく、中級者以上で伸び悩んでいる方も肺の大きさ、腹式呼吸のやり方を頭で理解し、筋肉をゆるめることで大量に息が吸えるようになると思います。
音抜け、音量、音色があなたが思っている以上に改善すると思いますよ。
ぜひ実践して楽器を鳴らしてあげてください。
新しい発見があり、楽器を吹くのが楽しくなると思います!
実践しなけりゃ何も変わりません!
ではオヴァワ〜(さよならさよなら)
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